いつまでもあると思うな親と金
一度は耳にしたことあると思われるこのフレーズですが
狂歌の一節として歌われたのが由来とされており、他の方(親を含む)へ頼りすぎず、独立心を持って、お金にルーズにならず、節制しなさいよ。
と言った意味みたいですね。
あなたは親の介護の問題に向き合っていますか?

ドキッ---ン!!
正直、ぼくはその現実から目を背けています・・
実際、親の老後問題は、多くの人が見て見ぬふりと言うか、起こらないで欲しい現実として目を背けて来ているのではないでしょうか。
いつまでも長生きして欲しい。そう思う反面、いつかは考えなければなりません。
介護にお金・・
正直いやらしい話しです。
ですが無償でやってくれるほど、世の中は優しくありません。
結論から言ってしまえば、介護に対する、自己負担は想定しているより高くありません。
所得に応じ、約1~3割程度で介護サービスを受けることが出来ると言われています。
40代、50代くらいの方は特に見るべき内容に纏めさせて頂きましたので一緒に勉強していきましょう!!
目次
社会保険って理解している?
介護保険は、社会保険の1つです。

あっ、そうなんだっけ?
社会保険は、健康保険・厚生年金・介護保険の3つで形成されており、けがや病気だったり失業だったり、死亡だったりと言った色々なリスクを社会全体で支え合うシステムとなっています。
ある意味、国民全員でリスクヘッジされているようなシステムですかね。
一方、労災保険と雇用保険は、労働保険に該当します。
で、介護保険って、いつからどのように支払ってるんでしたっけ?
気が付けば天引き・・

介護保険制度の仕組みは、上図にあります通り、①保険者(市区町村)②被保険者(40歳以上)③介護サービスの3つから成り立っています。
我々は、40歳から義務付けられており、保険料が自動的(強制的に?)にスタートし生涯支払うこととなっています。
この制度は、2000年から導入された制度だそうです。

た、たしかに・・
給与明細見たら、健康保険のところに「介護保険」って書いてあった!!
って言うか、人の給与から勝手に引いといて、断り無しかい。
で、どう使われているの?
支払ったお金は、一体??どんな内訳??
被保険者*1の対象は、第1号被保険者(65歳以上)と第2号被保険者(40~64歳)に区分されています。
(*1:介護保険制度に加入している方を被保険者(我々国民)を表すため、当ブログでも以下、被保険者と言う名称で統一します。)
2つに区分されたうち、第1号被保険者が負担するのは「第1号保険料」、第2号被保険者が負担するのが「第2号保険料」に該当します。
どのような違いがあるか・・については後でしっかり伏線を回収しますのでご安心を。

な・・
なんか分からん言葉、多すぎるんやけど
簡単に言えば、我々は40歳から保険料を自動的に徴収されて、そのお金が市区町村に運用されている。
くらいで覚えておけば良いのかもしれませんね。
介護保険サービスの利用をする際、利用者は原則1割、残り9割は介護事業者が保険者(=市区町村)へ請求。
請求に対し、被保険者の保険料の他、国や都道府県や市区町村などの税金で分担され、介護保険のサービスがまかなわれているんですね。
割合的には、下図のようなイメージ

引かれている保険料って・・ お高いんじゃないんですか?

第1号保険料と第2号保険料ってどのくらい引かれているの?
双方のを見てみると・・
【第1号保険料】
各市区町村が3年ごとに1人あたりの基準額を決めます。
ただし、一律全員が同じでは無く、収入に見合って負担の細分化がされています。
年金が年額18万円以上:年金から天引き
年金が年額18万円未満:納付書や口座振替にて納める
尚、負担保険料は、年々高くなってきており、現在は月額6000円弱くらいのイメージです。
(割と負担のような・・)
【第2号保険料】
厚生労働省が毎年1人当たりの保険料率を定めます。
定めた保険料率を基に、公的医療保険の保険者が医療保険料に介護保険料を上乗せして徴収を行います。
給 与 所 者 :給与から天引き
自営業や未就業者:納付書や口座振替にて納める
こちらも第1号保険料同様負担額は、年々高くなってきており、現在は月額6300円強と若干高めイメージです。
で、納めるのは理解したんだが、いったいどのようにサービスって使えるの?
サービスは申告制です
まずサービスを受ける上で保険者(=市区町村)の要介護もしくは要支援の認定のジャッジを受ける必要があります。
そもそも2つの言葉の意味の違いが分かっていない人も多いんじゃないでしょうか?
(ぼくもその1人でした・・)
違いを見ると、全然違うんですね・・
【要介護】
入浴や排せつや食事など、日常生活において常に介護を必要とすると見込まれた状態
【要支援】
現在は介護が必要ないが、将来的に要介護状態になる恐れがあり、家事・日常生活に必要な状態
で、具体的な流れは以下のフローとなります。

最終的に、介護保険で利用できるサービスとして、法令で定められた「保険給付」と、市区町村が特性に合わせ実施する「地域支援事業」のどちらかに承認されればサービスを受けれます。
「介護保険」のサービスとは?
はっきり言うとこの辺の介護保険サービスの内容がコアな部分ですが、かなり分かりづらい…
一応、ざっくり説明すると、「保険給付」と「地域支援事業」の中に以下の5種類あり
1⃣在宅サービス
2⃣地域密着型サービス
3⃣居宅介護支援
4⃣施設サービス
5⃣介護予防サービス
保険給付は、
要介護1~5に認定された方は、介護給付
要支援1~2に認定された方は、予防給付
を利用出来ます。
また、介護保険施設に入居出来るのは、要介護1~5に認定された方のみに限られるので注意下さい。
地域支援事業は、主に介護予防を目的に実施しています。
65歳以上の方を対象とした一般介護予防事業と、要支援認定者などを対象とした介護予防・生活支援サービス事業などに分かれています。
主に、介護予防や日常生活支援総合事業で、65歳以上の方全般を対象とした、一般介護予防事業と要支援者などを対象とした介護予防・生活支援サービス事業に分かれています。
具体的には、「地域支援事業」と「保険給付」は細かい区分でサービスが分かれているため、状態に合わせ色々確認し、適切なものを選ぶようにする必要がありますね・・
よしたか的まとめ
今回色々と介護保険制度について、自身としても学ばさせて頂きました。
簡単におさらいすると
介護保険は、社会保険の1つであり、40歳から自動的に徴収される。
そのお金を保険者(=市区町村)が運用し、介護保険サービスに仕事を依頼する。って感じですかね。
ぼくは、日本の制度の網羅性に感服しました。
介護の症状が細分化されており、その症状に対し、ケアの内容が分かれていることにびっくりしました。
また、お金の面でも学ぶ以前は、負担額が多額になり、首が回らなくなるのでは・・と言った印象を持っていました。
ですが、自己負担は所得の約1~3割程度のみと想定以下の金額で安心しました。
とは言え、ピンキリだな・・と言う印象も受けました。
結果、個人で介護を頑張ろう!!と無理する方も少なからず一定数居そうですが、その場合、正直お金よりも大事なものが奪われるのを忘れないで欲しい・・・
それは、時間と体力です。
肉体的にも精神的にも個人で頑張ろうと思うと四六時中、ケアをしていけねばならないケースもザラです。
その場合、長時間の介護で体力は擦り減ってしまいます。
あくまでも目安にはなりますが、介護が必要な期間が男性で約9年、女性で約12年と言われているそうです。
その期間続けられますか?
別に薄情でもなんでも無く、他人の助けを頼っていいんです!!
それだけは覚えておいておいて下さい。
親の介護も大事ですがあなたの人生も同じくらい大事であると言うことを忘れないでください。という言葉で締めたいと思います。
終しまい。
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