仮想通貨の下落が目に余る中、衝撃のニュースが…
暗号資産の交換業の両翼の片方を担っていたであろう「FTXトレーディング」が経営破綻
この事実は、一般の暗号資産に全く関与していない方からすれば、

何が起こったの?
くらいのニュースかもしれませんが、仮想通貨界では激震が走ったのは間違いありません。
これは仮想通貨に疎い方に分かりやすく説明するのであれば、リーマンショック相当に匹敵するほどのニュースとさえ言われています。
今後の展開も目を離せない状態で、関東財務局は「FTX Japan」に対し、1ヶ月の業務停止処分を言い渡しました。
「FTX Japan」のサイトを見てみると
「日本円出金の再開」と「新規登録の受付を停止している」旨が、トップページに上がっています。

また、逐一、twitterにて情報の更新をしており、「お客様の資産の管理状況等について」なども発表していました。
仮想通貨は、長期所有すべきものではあるがリターンもさることながら、ハイリスク過ぎる・・と自身では改めて感じました。
そもそも、今回一体何があったのか・・
そしてこのニュースを受け、仮想通貨初心者は何を学ぶべきなのか・・考えて行きましょう。
目次
事件の真相とは!?

概略を説明するとサム・バンクマン-フリード(以下、SBFの略称で説明)と彼の設立した会社であるFTXが崩壊し、全てを失った今回の事件ですが
まず背景から説明していくと
世界中の仮想通貨の取引の大半は「バイナンス」と「FTX」が牽引しており、
二社を簡単なイメージは陽の「FTX」、陰の「バイナンス」といった感じで
「バイナンス」は正式な本社が無く、運営がやや不透明さがあり、多くの国や運営局と揉めていたりしています。
一方の「FTX」は、バハマに本社を構え、メジャーな広告や著名人の会議に大々的に投じていたり、仮想通貨市場が急落した際に、他の仮想通貨企業を手を差し伸べたりしていたこともあり、、アメリカではメジャーで且つ、クリーンなイメージを持たれています。
大谷翔平選手もアンバサダー契約を結んでおり、全て仮想通貨や株式で報酬を受けるとことになっていたため、その行方も気になったニュースが報じられています。
SBF氏は慈善事業やマーケットメーカーでの経験を経て、2017年に暗号取引会社の「Alameda Research(アラメダ ・リサーチ)」を立ち上げ
さらにその2年後の2019年にSBF氏と彼のチームは、暗号通貨取引の「FTX」を立ち上げました。
「FTX」は、トレーダー向けに安い手数料を高度なオプションなどの特典から、人気を博し、瞬く間に高利益を打ち出し、SBF氏は富豪へとのし上がるキッカケとなっています。
そんなSBF氏率いるFTXは、アメリカ会議でロビー活動(政治的影響を及ぼすことを目的とした私的活動)を実施し、一部の議員を取り込み、仮想通貨に優しい規制を導入するよう数百万ドルかけて働きかけました。
この行動が「バイナンス」のジャオ氏の反感を買い、「FTX」と「バイナンス」が事実上対立するかたちとなってしまいました。
「バイナンス」は「FTX」の初期投資家で2021年FTXが株式を売却した際に、FTXの仮想通貨である「FTTトークン」を大量に受け取っている事実が残っています。
そして2022年11月初旬に仮想通貨メディアのCoinDeskがとあるレポートを報告したことで物語は動き始めます…
(事実上リーク文章に該当)
その内容とは、
SBF氏が運営するトレーディング会社である「アラメダ ・リサーチ」が大量にFTXのFTTトークンを所有していると告発されてしまったのである…

それの何が問題なの?
実は、名目上別事業の「FTX」と「アラメダ」が密接に関与していたことが示唆されてしまいました・・
(詳細については、割愛します)
その告白を受け「バイナンス」のジャオ氏は、FTTを手放すことを決定し、他の顧客も慌てて引き出す流れが加速してしまいました。
(一部の報道では、バイナンスがリークしたとの噂も出ていましたが、バイナンスは否定しています)
その結果、72時間の間に約60億ドルも引き出しが殺到し、FTTの価値は一気に急落
SBF氏は、FTXをバイナンスに売却することを発表し、顧客のパニックを思いとどめようとしましたがバイナンスは問題を掌握できる範疇を越えてしまっている・・と判断し、取引を辞めることを決断しました。
そして、「FTX」は破綻して今回の事件は幕を引きました…
事件のその後…

FTXの債権者は10万人以上にも上ると言われており、被害額は数兆円とも言われています。
この事件を受け、ビットコインも一時的に5%下落したりといった感じで、仮想通貨全体として波及的影響を受けることになっていました・・
また破綻したFTXから5億ドル(700億円)相当の資産が盗まれたとの報道も有り、一難去ってまた一難で波紋を呼んでいる状況が続き、負の連鎖を断ち切れない状態となってしまっています。
そして破綻の翌日、日本ではとある事件が各地で多発していました
それは「電車の人身事故多発」です。
因果関係は、明確にはされていないものの急激な円高とFTXの破綻で人生を絶望に感じた人たちが身投げしたのでは…と憶測が飛び交っていました。
まとめ
今回は仮想通貨交換所FTXの経営破綻について触れさせて頂きました。
かなりセンセーショナルで目を見張る事件で、今後の対応方針も含め、まだまだ目が離せない状況ですよね。
国の補償を受けない仮想通貨
若干、安定して来たとは言え、歴史的に見ればまだまだ生まれたばかりで、過去の実績もバックボーンも乏しく、まだまだ何が起こるか分からないな・・・
と改めて実感しました。
そして、収入に対し、投資(今回の仮想通貨然り)が、どの程度の分配で行っているか・・が重要だと再認識しました。
人生を失うほどのめり込み、お金を預けることはあまりにリスキー過ぎます。
投資はあくまでも余剰のお金でやるべきであり、かの有名な「バビロン大富豪の教え」では、稼ぎの1/10を貯め、それを運用に回すことを推奨しています。
今回の事件は、適度な距離間で身の丈に合った投資との付き合いがちょうどいいと言ういい教訓になったんじゃ無いでしょうか。
まだまだ目の離せない状況は続きますが、思い詰めて自身の命を絶つという行為だけは、思いとどめて頂きたく思います。
ではでは、また進展があり次第、記事更新していきたいと思います。
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